第26回漢方研修会を開催いたしました。(2019.10.04)
2019/10/11(金)
2019/10/4(金)
第26回漢方研修会を開催いたしました。
東北大学医学部星陵キャンパスにて、令和元年度第2回(通算第26回)漢方研修会を開催致しました。
今回は福岡大学病院総合診療部教授の鍋島茂樹先生にご登壇いただきまして「麻黄湯とインフルエンザ」と題してご講演いただきました。鍋島茂樹先生はご専門である病院総合診療と感染症を扱う中で、漢方薬、特に麻黄湯に注目されたという経緯をご紹介いただきました。
麻黄湯は従来より体温を上げ免疫を立ち上げること、即ち汗をかかせることで効力を発揮とされていましたがそれに加え、直接抗ウイルス効果も発揮することを実験で証明なさっています。また小児の領域で昨今問題となっているRSウイルスについても麻黄湯は効果を認める一方で、RSウイルスへの抗ウイルス効果はインフルエンザウイルスのそれとは異なることも確認されています。ご講演後の質疑でこの点につきましてもたいへん盛り上がりました。質疑だけでも30分間続き、ご参加先生方の興味を反映しておりました。今回のご講演はこれからインフルエンザのハイシーズンに入る前の知識整理にもたいへん役にたちました。
今回のご講演をきっかけに福岡大学の皆様と東北大学の横の連携を強めていけたらと考えております。そして頂いた情報を地域の健康増進に活かしていただけたらと思って居ります。
今後とも漢方研修会を宜しくお願い申し上げます。
※なお本研修会は
一般財団法人日本漢方医学教育振興財団2019年度「漢方医学教育推進事業」
より助成を頂いていることを申し添えます。
/////次回“漢方研修会”予告/////
令和2年1月31日(金)18:30~20:00
第27回 「歯科口腔外科領域の漢方について」
伊勢崎市民病院歯科口腔外科主任診療部長
五味暁憲先生
です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。