概要
総合地域医療研修センターの取組の概要
本事業では、東北大学医学系研究科に「総合地域医療研修センター」を設立し、大きく二つの目的を掲げ、医療復興支援・災害医療学の確立を実施します。
Ⅰ.被災地の医療人材の受け入れと高度医療人としての再教育
東日本大震災で被災した医療職人材を受け入れ、最先端医療・医学に触れさせることで高度医療人を養成します。
Ⅱ.新たな災害医療学の確立と地域・災害医療に携わる人材の養成
災害・救急医療の専門家及び震災を経験した医療人による医学・歯学教育を実施し、災害医療に対応する人材の養成を積極的に行います。
Ⅲ.医学部定員増に係る医学教育重点プログラムの実施
定員増による少人数グループでの実習の指導者の負担増の解消のため、教職員を増員し医学教育に当たるプログラムを実施します。
Ⅰ.被災地の医療人材の受け入れと高度医療人としての再教育
① 講習会の実施
総合地域医療研修センターでは、医師・歯科医師・看護師・薬剤師・歯科衛生士・技師などを対象に職域を超え幅広い研修を行います。
- 聴診、触診や血圧測定など簡単なフィジカルアセスメントに関する研修
- 救急医療や災害医療に関する研修(災害時のトリアージ、DMAT、避難所における医療など)
- 細胞診など病理医・検査技師の遠隔研修
- 手術先端医療技術トレーニング(動物を使った外科手技のトレーニングなど)
- 災害時口腔ケアに関する研修
② 被災地の医療人材募集
医師・歯科医師・看護師・薬剤師・歯科衛生士・技師など被災地で職を失った医療人を東北大学で雇用し、勤務しながら高度医療のトレーニングを実施します。
Ⅱ.新たな災害医療学の確立と地域・災害医療に携わる人材の養成
災害・救急医療の専門家や、未曾有の大震災を経験し、大きな社会貢献を果たしてきた医療人を講師として招聘し、新たな災害医療学の確立と災害医療に対応できる医療人材を養成します。
【大学院授業】
「災害医学特論」、「災害医学セミナー」、「災害医学概論」、「災害歯科医療学実践講義」
【学部授業】
「総合臨床医学 -周術期医学、救急・災害医療、医療法規-」、「救急・トリアージ講義」、「トリアージ訓練」、
「災害歯科医学講義」
【被災地医療実習(研修医、大学院学生、学部学生向け)】
「災害医学実習」、「災害歯科医療実習」、「災害時口腔ケア実習」