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第18回漢方研修会を開催いたしました。(2016.6.22)

2016/6/29(水)

平成28年6月22日に東北大学医学部臨床小講堂において第18回漢方研修会を開催いたしました。

 
 今回は学内の医学系研究科 漢方・統合医療学寄附講座の大澤稔先生に「西洋医が勧める漢方薬(エキス剤)処方のコツ ~症候群から導くAlternative Pathwayについて~」というテーマで90分間御講演いただきました。
一般に漢方医学というと「気血水」や「陰陽虚実」など独特の用語をまず理解しなくては漢方薬を上手に使い分けることができないと考えられがちです。しかし大澤先生の試みは、敢えてそうした用語を排して主訴に隠れた付帯症状を聞き出すことで、病態を症候群として捉え直しアルゴリズムに沿って漢方薬を使い分けてみようというものでした。
 
 講演の中では不定愁訴に対する治療法が数多く紹介されました。一般的な薬剤では治療が困難な不定愁訴として、冷え、抑うつ状態、イライラ、ドキドキ、めまい・ふらつき、不眠、ほてり・のぼせが取りあげられました。付帯症状に応じてアルゴリズムを使い分けることで、これらの訴えを治療する漢方薬を決定してゆくプロセスを紹介していただきました。ほかには頭痛・腰痛などの慢性疼痛に対しても同様のアルゴリズムの紹介がなされました。
 
 当日は、医師、薬剤師、医学部生から一般の方まで、40名を超える皆様方に御参加いただきました。職種を問わずたいへん学びの多い講演会になったであろうことは、講演会終了後も質疑応答の時間がしばらく続いた様子からも想像されます。
出席者の皆様、また御講演いただきました大澤稔先生にこの場を借りて改めて御礼申し上げます。次回、第19回の漢方研修会を来年1月20日に予定しております。多くの皆様にお越しいただけますようお願い申し上げます。
 
 
 
 


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