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平成28年度 統合医療セミナー 『太極拳の理論と実践 』が開催されました。(2017年2月19日)

2017/2/21(火)

平成28年度 統合医療セミナー 『太極拳の理論と実践 <東洋医学的運動療法・ 統合医療の一環として>』が開催されました。(2017年2月19日)

 

 2017年2月19日午後、東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座、総合地域医療研修センター、および東北大学病院総合地域医療教育支援部・漢方内科の主催により、「平成28年度 統合医療セミナー」が、東北大学医学部6号館講堂およびカンファレンス室にて開催されました。26、27年度は鍼灸をテーマとして開催されてきた統合医療セミナーですが、今回は中国由来の伝統武術で、健康法でもある太極拳がテーマとして選ばれました。タイトルは『太極拳の理論と実践 <東洋医学的運動療法・ 統合医療の一環として>』というものでした。

 

 前半は座学として、講師の沼田が太極拳を学ぶに至った経緯などの体験談から始まり、統合医療の概念、統合医療としての太極拳、健康作りや病状改善に対する有効性についての国内・海外における太極拳研究の現状、脳波や脳の画像検査(SPECT)・自律神経系の働きなどのメカニズム解析、太極拳練習時の意識・呼吸・運動様式に関する知識などが紹介され、その後に国内や台湾・米国の太極拳・気功・甩手(スワイショウ)にまつわる各種の動画が放映されました。後半は実習として、準備運動、弓歩・馬歩・虚歩などの中国武術の基本的歩法、両上肢を前後にぶらぶらさせる甩手(スワイショウ)、気功法、たんとう功、二十四式太極拳から野馬分鬃・倒巻肱動作の練習が行われました。

 

 座学・実習を合わせて3時間に渡るセミナーでしたが、40名を超える方々が参加されて会場が狭く感じられるほどで、たいへん盛り上がりました。セミナー終了後も、「いつも冷たい手をしているのに今はぽっかぽか」、「親類に勧めたい」、「太極拳教室を探そうと思います」、「座学と実習の組み合わせがよい」、「また太極拳のセミナーをやってほしい」などなど、多くの反響がありました。本セミナーによって、参加者の皆様方の太極拳や気功に対する理解や知識が深まり、ひいては地域住民の方々の健康作りや病状の改善、介護予防につながってゆくならば、主催者としてこれにまさる喜びはありません。日頃は東北大学病院漢方内科で診療をおこなっている本講座の沼田健裕が講師を務めさせて頂きました。ご参加いただきました受講者の皆様、関係者の皆様、まことにありがとうございました。またの機会にお会いできることを願っております。

 

 

 

 

 



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