漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「第34回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が開催されました。(2017年5月25日)
2017/5/30(火)
漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催
「第34回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が
開催されました。(2017年5月25日)
2017年5月25日、東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「第34回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が東北大学クリニカル・スキルスラボ5階グループ学習室にて開催されました。
年度が改まっての初回ということもあり、いつもながらの顔ぶれはもちろんですが、ニューフェイスの方に多くお越し頂きました。なかでも医学部1年生が5人も参加してくださいました。嬉しくもあり、緊張するところでもあります。臨床医学はもちろん、基礎医学もまだ学んでこられていない学生さんに対し、専門的すぎて難しい言葉を使っていないか、セミナーの流れにきちんと入り込んでもらえているのか、スタッフサイドも気を遣うところです。
昨年度まで2年間にわたりテーマとして取りあげてきた症候別シリーズでは、頭痛、不眠、頻尿、感冒など外来を受診される患者さんの訴えの中でも数多く見られる症候を学んで参りました。
それも一巡りし、マンネリ化を避けて初学者・中級者ともに楽しく学ぶため、今年度はテーマを改め「証のイメージをつかむ」 としてみました。
今回は「気血水(不足編)」を学ぶこととし、はじめにショートレクチャーを受けて頂いた後は、3つのグループにそれぞれ、「気虚」、「血虚」、「水の不足(陰虚)」のいずれかを担当して頂きました。さらには代表的な治療薬(四君子湯、四物湯、六味丸)を煎じて頂くために計量して電気煎じ器にかけました。次はグループ討論の時間です。「グループ内でそれぞれの病態や症状を討論・検討し、人以外のものにイメージを広げイラストを用いて説明してください」との指示が出ました。その後に各グループの発表タイムとなりました。参加者の皆様方は我々が思いもよらなかったイメージを随分と膨らませてくださいました。冷や奴であったり、日照りの田んぼであったり、バルーン人形であったりしました。皆様それぞれ何の証に対応するかお分かりでしょう? 各グループの発表が終わる頃には煎じ薬も出来上がり、皆様お待ちかねの試飲となりました。「甘い」、「酸っぱい」、「エキスよりずっとおいしい」など様々な声が聞かれました。スタッフから各方剤についての解説を加えて解散といたしました。
今回は、医師・薬剤師・学生(医歯薬)を含む20名を超える方々に御参加いただき、感謝申し上げます。
今年度のセミナーは、7月6日、9月28日、11月16日、来年2月1日(いずれも木曜日)の日程で予定しております。
次回7月6日は「気血水(過剰編)」をテーマに学んで参ります。引き続きよろしくお願いいたします。