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漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「第35回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が開催されました。(2017年7月6日)

2017/7/10(月)

漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「第35回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が開催されました。(2017年7月6日)

 2017年7月6日、東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「第35回 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が東北大学クリニカル・スキルスラボ5階グループ学習室にて開催されました。
 今年度になってからは漢方診断(弁証)のイメージをイラストにして表現してみましょうとのコンセプトでセミナーを進めて参りました。そして今回は2回目、スタッフとしては合格発表を待つ受験生のような気分で参加者の皆様のお越しを待っておりました。つまり、前回のセミナーでこのコンセプトが参加者の皆様に受け入れられていなかったとしたら、ぐっと参加者が減ってしまうだろうなという審判を下される前の気分です。ところが蓋を開けてみて、ほっとしました。多くの方がリピーターとしていらしてくださいました。大変ありがたく存じます。

 

 さて、今回のテーマは「気・血・水の滞り」としましたが、最初にショートレクチャーを受けて頂いた後、腹診シミュレータに触れて、気滞や血瘀の腹診を体験して頂きました。その後は3つのグループにそれぞれ、「気滞」、「血瘀」、「水滞」のいずれかを担当して頂きました。次はグループ討論の時間です。「グループ内でそれぞれの病態や症状を討論・検討し、人以外のものにイメージを広げイラストを用いて説明してください」との指示が出されました。その後は各グループの発表タイムでした。参加者の皆様方は我々が思いもよらなかったイメージを随分と膨らませイラストを描いてくださいました。自動車が横転したためにイライラかっかとしている運転手が騒いでいる渋滞中の高速道路であったり、石がごろごろと転がっていてサメの泳ぐ川であったり、お水の溢れた植木鉢の中で擬人化された花が嘔吐している様子であったりしました。各グループの発表が終わる頃には各証の代表的な治療薬(四逆散、桂枝茯苓丸、五苓散)も煎じ上がり、皆様お待ちかねの試飲となりました。スタッフからも各方剤についての解説を加えて解散といたしました。

 

 今回は、医師・薬剤師・学生(医歯薬)を含む20名を超える方々に御参加いただき、感謝申し上げます。今年度のセミナーは、9月28日、11月16日、来年2月1日(いずれも木曜日)の日程で予定しております。次回9月28日は「臓腑弁証」をテーマに学んで参ります。引き続きよろしくお願いいたします。

 

 

 



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