HOME活動報告 > 漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「2018年度 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が開催されました。(2018年5月22日)

漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「2018年度 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー」が開催されました。(2018年5月22日)

2018/7/6(金)

 2018年5月22日(火)東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催で、2018年度診療に役立つ漢方セミナーの第1回が東北大学クリニカル・スキルスラボ3階グループ学習室にて開催されました。(通常は5階で行いますが、第1回のみ3階で行いました)

 

 今年度から火曜日開催となりました。また今回が初回ということもあり、どれだけの参加者にお集まりいただけるかの懸念がありましたが、その懸念も間もなく払拭。準備した椅子では間に合わなくなり急遽椅子を追加致しました。

 

 本会ではお陰様で実際の臨床現場で日々漢方を取り扱う医師や薬剤師はもちろん、学生の参加も増えてきております。漢方普及の今後を担う若手のメンバーが増えることに喜びを感じております。

 

 ここ数年のテーマとして「症候別シリーズ(頭痛・不眠・頻尿・・・など)」や「証のイメージをつかむ(気・血・水の変調)」を行って参りました。新しいメンバーにも分かりやすく少しでも漢方導入へのハードルを下げるために毎回ほぼ完結型としておりますが、参加者アンケートを踏まえた結果、今年度のテーマは『漢方の診察法』と致しました。その第1回である5月22日(火)は「舌診(ぜつしん)」でした。

 

 漢方に特徴的な診察に「望・聞・問・切(ぼう・ぶん・もん・せつ)」という4つの診察法があります。望診(ぼうしん):患者さんの状態を目で観察する、聞診(ぶんしん):患者さんが発する音、声の質などを感じる、問診(もんしん):患者さんの訴えに耳を傾ける、切診(せっしん):お腹や脈を触って感じる・・・があります。今回は望診(観察する)の中の「舌診(ぜつしん)」を取り上げました。舌は体の状態がたくさん投影される体の一部です。色調、浮腫の状態(歯形が付く付かない)、表面を覆う苔の状態、舌の裏にある静脈の太さ・・・など、観察することで患者状態がある程度分かります。今回は参加者の皆様全員の“舌”の状態を観察し、比較することで違いを学びました。参加者の数だけ異なった舌があることを改めて知ることができました。

 

各グループの発表が終わる頃には煎じ薬も出来上がり、恒例となっております試飲となりました。スタッフから各方剤についての解説を加えて解散といたしました。全ての時間を通して驚き、笑いの絶えない楽しい時間を過ごすことができました。ご参加の皆様には改めまして御礼を申し上げます。

 

今年度のセミナーは、次回第2回7月17日(火):脈診、第3回10月2日(火):腹診、第4回12月4日(火):漢方ゲーム(※当初の予定と変更となっております)、第5回来年2月5日(火):経穴診、まとめを予定しております。引き続き皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

 

 

 

 



アーカイブ

このページの先頭へ

総合地域医療研修センターご案内

リンク

お問い合わせ先

Copyright (c) 2012 Tohoku University School of Medicine All Rights Reserved.