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第23回漢方研修会を開催いたしました。(2018.9.12)

2018/9/20(木)

東北大学医学部星陵キャンパスにて、第23回漢方研修会を開催致しました。

 

今回ご登壇いただいたのは、岐阜県瑞穂市にて”なかしまこどもクリニック”を開業なさっている中島俊彦院長先生でした。

「小児科領域で使える漢方処方」の演題にてご講演いただきました。

ちなみに中島俊彦先生は小児科領域の漢方医として全国屈指の先生であり、今回仙台にお越しいただいたのは初めてのことです!

 

小児科領域で難渋するケースや、日常よくある感染症(かぜ)をいかに漢方薬を使うかについて「明日から使える」ことに主眼を置いた、まさに目からウロコのご講演でした。

その漢方薬について「くすり(漢方)が病気が治すのでは無くて、患者さんの“治ろうとする力を引き出す」のが真の骨頂であるとの解説には胸を打ちました。お子さんは特にその力がしっかり備わっている分、成人よりもむしろお子さんの方が漢方薬は使いやすいとのことでした。実際多くの症例をご呈示いただきまして、そのバリエーションの多さには感服しました。特に麻黄剤と呼ばれるグループの薬の使い方にはたいへん勉強になりました。

 

当日はいつもご参加頂くメンバーに加え、多くの小児科・小児外科の医師の他、薬剤師、看護師等のメディカルスタッフ、学生といった皆様にお集まり頂き、総勢40名を超える盛大な講演会となりました。ご質問も多数頂戴し、日頃お困りの患者に対すして何とかしてあげたいという先生方の熱意を感じました。薬剤師の皆様からも「服薬指導がしやすくなった」「処方意図が明白になった」と大好評でした。

改めましてご参加の皆様に御礼申し上げます。

引き続き本「漢方研修会」につき宜しくご支援の程お願い申し上げます。

 

以下、今回のご講演の対象となりました疾病(※コラム)について付記いたします。

////////////テーマ:登場順/////////////

急性疾患(かぜ、インフルエンザ(麻黄湯の飲ませ方を含む))

急性扁桃炎・反復性扁桃炎

※抗菌薬問題に漢方!

アレルギー性鼻炎

アレルギー性結膜炎

皮膚感染症

咳嗽(Dry / Wet)

感染性胃腸炎

※漢方のアクアポリン分子制御について

腹痛

※腸内細菌(プロバイオティクス)

元気にする(食べられるようになる)漢方

アトピー性皮膚炎

伝染性膿痂疹

伝染性軟属腫・尋常性疣贅

肛門周囲膿瘍

虫さされ

高温下の作業・運動に

円形脱毛症

しもやけ

帯状疱疹

 

 
 


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