漢方・総合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「2018年度 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー⑤」が開催されました。(2019年2月5日)
2019/2/14(木)
漢方・総合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催「2018年度 診療に役立つ漢方治療の知識・技術を系統的に学ぶセミナー⑤」が開催されました。(2019年2月5日)
2019年12月5日(火)東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座/総合地域医療研修センター共催で、2018年度診療に役立つ漢方セミナー(第5回)が東北大学クリニカル・スキルスラボ5階グループ学習室にて開催されました。
今年度のテーマは『漢方の診察法』で、今回の第⑤回目は『経穴診(けいけつしん)・まとめ』でした。これまで『舌診(ぜつしん)』『脈診(みゃくしん)』『腹診(ふくしん)』といった、患者さんの状態(証)を推し量る方法(;”弁証(べんしょう)する”とも言います)を学んできましたが、その4つ目の方法として解説を行いました。これまでも各診察法から気血水(津液)や臓腑の異常をみて参りましたが、代表的な経穴(いわゆる“ツボ”)とその反応を知る良いきっかけともなりました。三陰交、太衝、足三里・・・といった経穴を見つける時にも歓声が沸き、「痛い」「気持ちいい」といった反応も多々、まとめを兼ねてこれまでの診察法をすべて駆使して、隣り合った参加者同士で弁証していきました。漢方セミナーの参加者には鍼灸師さんも多くいらっしゃり、鍼灸師さん自らチューターとなって各テーブルを盛り立てておりました。
全員が一通り弁証を済ませた後に、煎じ薬も出来上がり、恒例となっております試飲会となりました。いつもの通り「美味しい!」という感想を仰った方・・・今回は十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)でしたので、「皆さん疲れてますね!(笑)」といった駄目出しも大きな笑いを生みました。
ご参加の皆様には改めまして御礼を申し上げます。
今年度(2018年度)のセミナーは今回をもちまして無事修了となりました。
そして皆様のご要望に応える形で来年度も行うこととなりましたのでご報告申し上げます。
来年度(2019年度)のテーマは
『覚えておきたい、生薬と含有方剤』
といたしました。また個々の日程とサブ・テーマは順を追って発表いたします。
来年度も是非ともよろしくお願い申し上げます。
立春を過ぎたとはいえまだまだ寒さ厳しい季節ではございますので、皆様におかれましてもご自愛下さいませ。
今後とも当科の活動に是非ともご注目下さい。
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※本事業は一般財団法人 日本漢方医学教育振興財団の漢方医学教育推進事業の支援の下に開催させていただいておりますことをこの場を借りてご報告申し上げると共に、同財団への謝意を表します。